カテゴリ:断熱・気密・換気( 12 )

ログハウスの気密2019

先月、省エネルギーとログハウスについて書きました。
断熱性能を高めることで、冷暖房消費エネルギーの削減につながるのですが、

省エネに関わる、よく使われる数値に、隙間相当面積=「C値」があります。

この値は、建物を建築する工程で、防湿層が隙間無く施工されているかどうかを示す数値です。
ログで言えば材と材が隙間なく、ということになります。
暖房で暖まった空気も、
冷房で冷えた空気も、
隙間があれば、外にもれ出てしまい、
暖まりにくく冷えにくい状態になり、エネルギーの削減にはなりません。

Ⅽ値は、その住宅の1㎡(1m×1mの正方形と考えて)当りにどれくらいの隙間があるかを示します。
C値=1.0c㎡/㎡は1㎡当り1c㎡の隙間を表し、
0に近いほうが良いことを表します。

北方型住宅の基準値が1.0c㎡/㎡
北海道で建築されている住宅(C値を測定する省エネに意識の高い会社)での平均値は0.5c㎡/㎡、
先進的に高断熱高気密をセールスにしている住宅会社では0.2c㎡/㎡程度までいっていると聞きます。

ログハウスは隙間だらけじゃない?・・・そうではありません。

ログハウス21では2014年以降の新築住宅でC値を測定しています。
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ポスト&ビームでの最高(最良)値は0.3c㎡/㎡(3㎜角正方形相当)ですが、
この数値も、それぞれの住宅の床面積や容積が関係してきますので、
一様ではなく、0.3~0.5c㎡/㎡の範囲でした。
マシンカットでは、0.5~0.6c㎡/㎡の範囲でした。

今後も精度を上げていきたいと思っています。


(この気密とは「木が呼吸する」こととは別ものです。)












by Logger21 | 2020-01-08 18:55 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

建築物省エネ法とログハウス

省エネ技術講習会に行ってきました。
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地球温暖化をとめる、またはスピードを遅くするために、
二酸化炭素の排出量を削減する計画の中で、
家の断熱性能を高めることと、
家で使う暖房、冷房、給湯、照明器具に使われる、
灯油、電気、ガスなどのエネルギーを減らすこと。
これが改正省エネ法ができた理由です。

基礎、外壁、屋根、天井、床のつくり方と使われる素材や断熱材、
窓、玄関ドアの種類をそれぞれ数値化して、
決められた計算式に当てはめ、
総合的に一戸の住宅の外皮(断熱)性能を示す数値(UA値W/(㎡・K))、

家で使う暖房、冷房、給湯、照明器具に使われる、
灯油、電気、ガスなどのエネルギーの消費量(一次エネルギー消費量基準)
を示す数値(達成率%)。
ふたつの数値をつかって、その建物が省エネ基準に達しているかどうか判定します。

給湯は灯油やガスなら潜熱回収型高効率給湯器を使うことで、
暖房はその方法、(薪ストーブは含まれません)
照明器具はLEDや調光器、人感センサーをつかうことで数値上、有利になります。

日本全国を8つの地域に分けて、外皮(断熱)性能と、
一次エネルギー消費量基準達成率が定められて、クリアすべき数値を決めています。
北海道にはⅠ地域、Ⅱ地域(一部Ⅲ地域もあり)が当てはまり、
その数値はUA値と呼ばれていて、0.46W/(㎡・K)以下
全国でもっとも厳しい基準になります。

この計算では、
ログハウスがもつ「木の心地よさ」「空気感」「幸福感」「快適性」は含まれません。
またログハウスで使用量が少ないけれど、一般住宅で多く使われている
工業製品の製造過程で排出される二酸化炭素は含まれていません。

そのうえで。。。

ログハウス21のログハウスはどのくらいかというと、
家の断熱性のを示す(外皮)数値では
ポスト&ビームなら、熱貫流率0.35w/(㎡・K)程度、
マシンカットでは、0.4w/(㎡・K)程度の数値
(ちょっとした仕様の違いでこの数値は変わります。
例えば基礎の高さは60㎝よりも45㎝のほうが、
コンクリートが少ないので良い結果になります。)
住宅ローンならフラット35Sの省エネが利用できる数値です。
(注文住宅のため個々の計画で数値に違いがでてきます)

ポスト&ビームとマシンカットで数値が違うのは、
この計算式に用いる、断熱性能の設定で、
「木材」と「断熱材(グラスウールとか)」を比べると、
断熱材のほうが計算に有利な数値になっているからで、
マシンカットのほうが何倍も多くの木材をつかっていることが理由です。
この計算に「木の蓄熱性、調湿性」は含まれていません。
ポスト&ビームは太い柱と梁の丸太の部分も計算の対象になるため、
一般の木造住宅よりも高い数値になります。

この省エネ法が2020年に義務化になると発表された数年前、(義務化は見送り、現在は努力義務)ログハウスは達成できないと、住宅関係者や本州のログハウスメーカーから言われていましたが実際は達成できているのです。

この省エネ法とは離れたところで、
お客様がログハウスに暮らしつつ経済的にも負担がかからないように
消費エネルギーを抑えられるように省エネ法以前から検討と設計を積み重ねた結果、省エネ法の基準に見合うログハウスをつくることができていました。

「木」で積まれているログハウスが
暖房や冷房のエネルギーが省エネだったら、
なおさら最高だと思って、取り組んでいます。






by Logger21 | 2019-12-09 09:54 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

ログハウスの気密

ログハウスはあたたかい。

あたたかいを漢字で書くと、

温かい

暖かい

となる。

ログハウスは構造体が丸太でできている。

木に囲まれるとリラックスできて、そのぬくもりは心を温かくする。

では、「暖かい」はどうか。

冬は暖房で暖めた空気を逃がさないためには断熱性とか気密性が関わってくる。

他に蓄熱性と言うのがあって、これはログハウスのもっとも長所なのだけれど。


あるとき、契約のその席でお客様から、

室内に木を使った住宅会社のパンフレットを見せられた。

その文章にはストレートにログハウスの悪口が書いてあった。

ログハウスは隙間だらけで寒い。と。。。

お客様は昔からログハウスに住みたいと思っていて、

たまたま目にしたパンフレットを見せてくれた。


木の家といえばログハウス。木材使用量では他の比ではない。

木の家で検討する人も一度はログハウスってどうなの?と

思い浮かべるだろうから、比較対象にされるのかもしれない。


確かに数年前の寒いログハウスはあったと思う。

けれど、それはログハウスだけの問題じゃなくて、

基礎や床、屋根の構造その他の細かな配慮がなかった。

一般木造住宅だって寒い家はあったから、

だから、建築会社は勉強会やグループをつくって研究し向上しようとしているんです。


では今、ログハウスが隙間だらけか?

木造住宅ではポリフィルムや気密テープで気密を取るのだけれど、

横積みのログハウスでは、ログとログの間は膨張テープで気密を取っている。

昨年、建築したマシンカットログ(フィンランドラミネート)で気密測定を行ったのですが、

かなりいい結果が期待できるものでした。

打ち合わせ漏れにより、測定準備に不備があり、

残念ながら正確な結果が出なかったのですが。。。

当然すべき準備ができていて、

正しく準備できれば、C値は0.5~0.6㎠/㎡くらいでしょう。とのことでした。

普段から、薪ストーブの火の着き方を見ていると「けっこう気密高いな。」と

思っていたけれど、ログ壁の気密性に自信を持ちました。

現在、高性能住宅でトップクラスでは0.1~0.3㎠/㎡

その次のクラスが0.4~0.6㎠/㎡、

北方型住宅ECOの基準では1.0㎠/㎡以下です。

もっとこうすると、更に成績が上がると思われるのは、

ログ壁とは全く別の施工部分で、すぐに取り組み改善できるものでした。

つまりログハウスは隙間だらけ・・・なんて過去の話。

そもそも、過去なら一般住宅だって改善すべき点は多々あったはず。

ログハウスは北海道よりもっと寒い北欧のもの。

ログハウスも日々の積み重ねで向上しているのです。




気密測定で得られるC値とは、
その家の1㎡あたりで何㎠相当の隙間があるか。。。というものです。
C値=0.2は1㎡あたり0.2㎠の隙間という意味。






by Logger21 | 2015-01-24 13:58 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

省エネ技術講習

省エネ講習会に出席。
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昨年3月に出席した施工者向け講習会の、設計者版の内容です。

2020年の改正省エネ法義務化に向けて、設計・施工とも必須の講習会です。
by Logger21 | 2014-12-10 16:20 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

省エネ技術講習

技術講習会出席。
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ここ数年で住宅の省エネルギー事情は急激に変化していますが、
北海道ではもう何年も前から取り組んでいること。

冬の暖房エネルギーを抑えることばかりに目が行きがちですが、
夏の暑さ対策にも対応できる家づくりは
北海道においても重要なところです。
今回も最新の技術情報を得ることができました。
by Logger21 | 2013-03-22 11:55 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

ログハウス技術講習会

ログハウス協会による技術講習会に行ってきました。

「省エネとログハウスの課題」、「防耐火認定」など、
とても重要なテーマです。

ログの「蓄熱性」の高さは、
ログ業界に携わる者なら誰もが感じているところですが、
それを住宅の性能として評価する指標がないのが残念です。


当日は、
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100人程の参加者でしたが、会場は満員。

ゆっくりする時間もなく、しばらくぶりの東京は日帰りでしたが、
春一番の突風が吹き荒れる天候でした。

その日は北海道も大荒れで、一日ずれたら猛吹雪で帰れないところでしたが、
札幌に帰って待っていたのは大量に積もった庭の雪かきでした。。
by Logger21 | 2013-03-07 08:00 | 断熱・気密・換気

木製三層ガラス回転窓

出張先の伊達市は、街には雪がほとんど無くて、
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もうすぐ春がくるという雰囲気だったのに、

昨日から今日午前中にかけて札幌や北広島の現場周辺は大雪。北海道は広いですね。

夕方北広島市内の現場に行くと、職人たちは、一日除雪に追われていたようです。
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排雪業者も大忙しで、すぐには来てもらえないんですよね。
ご近所さんも除雪されていました。

さて、北広島のポスト&ビーム住宅は、
窓と玄関ドアが入っています。

ログハウス21の扱っている窓は、

ガデリウスのエリートフェンスターという木製三層ガラスの回転窓です。
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回転窓は、窓を回転させると、外側の窓ガラスを室内側に向けることができるから、
二階以上の窓も、外壁側から脚立をつかって拭き掃除・・・という必要もないです。
部屋にいながらにして、窓拭きをすることができるのが優れたところの一つです。

断熱性能を現す数値に熱貫流率というのがあります。

外から内までの熱の通りを数値で表したものですが、
数値が小さいほど、熱が通りにくく断熱性能が高いことを示します。

冬は外の寒さが内へ通りにくく、夏は暑さが通りにくいのが性能が高いということです。

エリートフェンスターの熱貫流率は、1.25W/㎡・K
とても熱が通りにくいという数値。
Low-eガラスにアルゴンガスの組み合わせは、
日本国内で、最高クラスの高断熱窓です。

ガデリウスさんのエリートフェンスターは、
サイズも豊富で、アフター対応が良い、というのも
おすすめのポイントです。


建築中現場見学会のご案内
by Logger21 | 2011-03-04 22:55 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

地下の換気

今年の夏はむし暑かった。


モデル住宅には基礎の一部に地下室があり、24時間換気をしていたのだけれど、

「湿度80%」だったりする。

以前、地下室を持っている設計士さんから、

「換気するとかえって外の湿気をよびこむこともあるんですよ。

                 換気扇はとめて、除湿機を置いたほうがよいよ。」

と教えてもらったことを思い出した。

換気扇をとめて、除湿機を稼動すると、湿度は下がって快適に。。。

雨の日などに湿気を嫌って窓を閉めるのと同じ。
(雨が入るということではなく)

条件によってさまざまなところもあるのだろうけれど、

湿度の高いときは要注意です。
by Logger21 | 2010-09-09 21:16 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

ウッドファイバー 施工説明会


先日、㈱木の繊維による

ウッドファイバーの施工説明がありました。

裁断です。
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これが、一軒当たりおおよそ100梱包位現場に入るそうです

・・・作業スペースの確保も重要です。

道産材による、木の蓄熱性能を活かす断熱材。

価格のこともあり、今は本州からの需要のほうが多いのだそうですが、

製造の効率化を図ることで価格をおさえ、

北海道での実績を増やしたいとのことでした。

関連記事 ウッドファイバー
by Logger21 | 2010-06-16 10:48 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)

ウッドファイバー

北海道産木材からつくる断熱材があります。

ハンドカットやマシンカットは、丸太そのものが断熱の役割を持っています。

ポスト&ビームではどうか・・・という可能性を探るため、それをつくっている

㈱木の繊維さんへ行ってきました。

この技術はドイツからやってきたもので、木の繊維さんもドイツの会社と

ライセンス契約を結んでいます。

見学不可・撮影禁止のところが多いのですが、一部をご紹介。
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↑カラマツとトドマツのチップの山。

ここから繊維状に加工し断熱材をつくり上げていきます。
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木の繊維さん曰く、『お菓子のドンがはじけるようにふくらませる技術』

これが、マル秘だそうです。

過去に日本国内でも、試作したところはあったのだけれど、

この技術がなかなか難しく成功には至っていないのでしょう。。。とのことでした。
by Logger21 | 2010-06-01 21:00 | 断熱・気密・換気 | Comments(0)